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ピアニストと副業

音大生が3~4年になって必ず悩むこと、それは「将来」のことです。

ピアノ科の音大生は、大概3~4歳の頃から厳しい特訓をし、遊びや修学旅行や色々なことを犠牲にしながら毎日練習に励み、コンクールや受験等の過酷な試験をくぐり、大学でも毎日練習の日々。いよいよ卒業、そして・・・・。

あれ?その先の道はあまりにも 「何もない」 のです。

医学部並み(?)の努力(と投資・・・)をしているのに、です。実際、将来を悲観し、思いつめてしまう級友も多くいました。
ピアノの先生もあまり教えてくれないこと、それが大学卒業後の進路です。
ずっとピアノを弾いてきたわけだから、もちろん演奏活動がしたい。でも、演奏活動だけで生計を立てられる人は、少ないです。どんな凄い人でも、音大や自宅で教えていたりと、ほとんどが「副業」を持っています
。他の楽器奏者のように、オーケストラやトレーナーを目指すという道もあまりありません。

その一方で、ついこの前までサークルや合コンやゼミなど、大学生活を満喫していた一般大学の友達は、皆当たり前のように就職活動をし、ちゃんとした企業に内定が決まっていく。今まで子供の頃から一所懸命やってきた自分はなんだったのか・・・!そう思って焦る
人も少なくないと思います。

でも、一つのことを幼少から一途に取り組むということは、自分の中で確実に糧になっているはずです。最終的に、ピアノの道を諦めて他の道を選ぶにしても、一つのことを貫いたという強みがあります。

わたしの場合は、大学でアンサンブルをあまり学べなかったのと、留学したいという前からの夢を叶えるべく、両親から「日本に必ず帰ってくること」という条件付きで、大学院に進学させてもらいました。
帰国後もしばらくは進路に迷い、暗澹たる思いを過ごしましたが、たまたま学生時代から翻訳などの単発アルバイトをしていた音楽事務所から声を掛けていただき、マネジメントのアシスタントという仕事を見つけました。
アンサンブルピアニストという夢を追い続けるための、自分の持っている語学力や音楽知識を活かした「副業」です。

また、私は自分が「音楽バカ」になるのが嫌だったので、大学時代や留学前に色々なアルバイトをしました。(塾講師・パン屋さん・イベント・デパートのポイントカードデスク・国際電話オペレーターなど!)

副業のおかげで、音楽業界の知識や一般常識は確実に身に付いてきました。音楽家にしては視野は広い方かもしれません・・・。両立のバランスが難しく、体調を壊すこともあるので気をつけていますが・・。

アメリカでは伴奏で生計を立てている人は少なくありません。伴奏者の需要が日本より多いからですが、早く日本でもそうなってほしいものです。

ピアノの先には、アンサンブルピアニストという道があります!
演奏することを諦めたくない人は、焦らずじっくりと自分に合った副業を見つけて、自分らしいレールを作っていってほしいな
と思います。

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コメント

今日のステキな文章に、Yukoさん、そうだよね!と心を動かされ思わずコメントしました。私も学生時代いろんなアルバイトを社会経験というよりは実質的な必要性から(笑)してました。
一見、音楽には無関係なことに見えますが、私の場合
どうして音楽がしたいのか、自分自身を振り返ったり
卒業後の"進路"を考える良い機会でした。

学生の間は、周りからいろんな機会や情報が"提供"されるけれどその後は自分で探して行くしかない。自分の答えを見つけるまでちょっと時間はかかるけれど、音楽ってそれに値するほどの素晴らしい芸術だと思うこの頃です。平坦な道ではないけれど...

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