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2007年6月

ネタ と しゃり

今日はBSの番組で「すきやばし次郎」のお寿司特集をやっていました。

実はお寿司は大好物の一つなのです。最近行った印象なおすし屋さんは、赤坂の『喜久好』というお店でした。芸術的な仕上がりに、思わず背筋がピンと伸びました(でも特別な時にしか行けません)。

また、ハンバーガーも主食OKというくらい好きです。東京で食べるお気に入りのハンバーガーは KUA AINAというお店で、丸ビルの中にもあります。

両方に共通するのは、ネタとしゃり、バンズ(パン)とパティのコラボレーションですよね。ネタやパティに注目しがちですが、両方のバランスがつり合っていないと、美味しい作品は出来上がらない。手抜きのしゃりだと、どんなに美味しい「本マグロ」も台無し。次郎さんも「上(ネタ)より下(しゃり)に気をつかう」と番組で言っていて、なるほどと思いました。

新鮮なネタを生かすも殺すもしゃり次第 ・・・

以前、弦楽カルテットをシャンパンに例えた話がありましたが、デュオにおけるピアニストは、「名しゃり」、「名バンズ」でなくてはいけないなぁと思いました。

胎教音楽

8月の演奏会がちょうど出産予定日と重なる友人Mちゃんに、胎教に良さそうな音楽を集めたCDを作りました♪

曲目は、オール・モーツァルトで。ディヴェルティメント(K.136)D dur、ピアノ協奏曲26番「戴冠式」の1楽章、オーボエ協奏曲、クラリネット協奏曲をセレクトしました。あとは、二台ピアノのソナタD durが、科学的にも実証されるくらい良いらしいです。なんとなく、調性としてはD durやG durの曲が向いている気がします。
ジョン・フィールドのノクターンなんかも良さそうですが、若干アップテンポの方が良いのかもしれません。

「モーツァルト効果」と謳われるぐらい、モーツァルトの音楽はわたしたちの心身に良い効果をもたらしてくれるみたいですが、わたしもモーツァルトのお陰で元気になった事が何度もあるので、もう実証済みです^^。モーツァルトは天才。

Mちゃんは出産時のBGMにしてくれるそうで、少しでも力になれて嬉しいです。
大変だけど、元気な赤ちゃんを産んで欲しいです♪

ショスタコ豆知識

ショスタコトリオの続きです。

このトリオの面白いところは、1楽章の冒頭部分にあります。ものすごい高い音域で、窓ガラスに爪を立てるような音で曲が始まるのですが^^;、実はコレ、チェロによる音なんです。CDだけ聴くとヴァイオリンが弾いているようにしかきこえませんが、
敢えて低い楽器に高い音を弾かせる意地悪(?)なショスタコの作戦が伺えます。その後、いつのまにかヴァイオリンが上を弾いてるので、いつ代わったのか注目してみると面白いかもしれません。

2楽章は、まるで威嚇するようなスケルツォなのですが、音楽で「威嚇」を表すのって意外と大変で、3人で苦労しているまっ最中です。短い楽章なので、あっという間に終わってしまいます。

3楽章は、ショックを受けるように美しいです。ちょっと暗いですが・・。ピアノは、じゃーんと和音しか弾かないのですが、弦楽器の旋律を胸に刻みながら弾くと気持ちいいのです。次の楽章にそのまま進むので、3と4は繋がってきこえます。

最終楽章では、万華鏡のように他楽章の断片が聴こえてきます。これが結構面白いのです。前も記述した「ユダヤの踊り」ですが、弦楽四重奏などにも登場し、以前の世界水泳のシンクロ中国代表ペアは、BGMにも使用していて、「渋い!」と思ったものです。クライマックスは怒涛のようにうるさく、ピアノも正直指が痛いです(笑)。

アメリカでは誰もが弾くこの三重奏曲なのですが、かなり面白いので是非聴いてみてください・・・♪

ショスタコ & メンデルスゾーン

今日は8月のコンサートで弾く二つのトリオについて自分流に解説します。
なぜ今回、全く性格の違うトリオを選んだのか。直接な関連はないにせよ、二つの異なったトリオの対比と、意外な接点を見つけました。

メンデルスゾーンはドイツの裕福なユダヤ系の家庭に生まれ、一説にはお抱えのオーケストラが家にいたとも言われています。モーツァルトのように小さい頃から神童と呼ばれ、両親の徹底した情操教育を受けていたそうです。親友は文豪ゲーテやシューマン。彼の曲は本当に軽やかで健康的、上品、そしてほのかに甘い情緒が感じられます。

それに対し、およそ100年後に生まれたショスタコーヴィチ(以下、ショスタコ)は、旧ソ連のスターリン恐怖政治の激動の時代を生きた作曲家でした。反ユダヤ運動が活発化し、共産主義独裁の暗い日々の中、数々の作品が政府によって弾圧されたそうです。そんな状態の中でも彼の交響曲第5番の初演には、人目をはばからず多くの市民が泣いたそうです。(素晴らしい曲です。しかも、チェレスタの出番もあります。)

ショスタコのトリオ2番の最終楽章には「ユダヤの踊り」と呼ばれる旋律が全体を執拗に支配します。ショスタコ本人はユダヤ人ではありませんが、当時の反ユダヤ社会に音楽で異を唱えたかったのかもしれません。わたしには自虐的なMacabre Dance(悪魔の勝利のダンス)のようにも聞こえますが、イロニーたっぷりの曲です。

メンデルスゾーン一家は迫害に逃れるためにユダヤ教からプロテスタントに改宗しましたが、彼の才能に嫉妬していた作曲家ワーグナーがメンデルスゾーンを非難し、反ユダヤを唱えました。(ワーグナー狂のヒトラーがそれを利用したのは有名な話です)

一見比較するとメンデルスゾーンのトリオは平和で、ショスタコのトリオは病的、戦争的な感じがします。でもメンデルスゾーンは宗教民族の弾圧、ショスタコは思想の弾圧という犠牲者なのです。正しい人間、正しい音楽という意味で、二人の源流に清らかな血のつながりを感じます。

今プログラムの曲目解説の執筆まっ最中なんですが、以上の個人的見解はプログラムに載せれないので、ここに記しました。みなさん是非聴きにきて下さい!

Yuko流「伴奏」方法

曲の形態によって「伴奏」度は違ってきます。
伴奏・・・言葉の響き的に、あまり対等には聞こえないので、私は好みません。
でも実際は、伴奏寄り(ピアニストの負担がぐっと少ない)の形態も少なくありません。

ここではヴァイオリンの伴奏と仮定して話を進めていきます。

コンチェルト 伴奏度 60%
コンチェルト伴奏はオーケストラリダクションといって、オーケストラ譜をピアノ譜にアレンジしたものが多いです。技術的におかしな譜面があったり
、出版社によってもだいぶ違うので、わたしは弾きやすいようにアレンジします。弾きやすいとソリストが欲しい音が出せるので、具合がいいです。また、CDを聴きながらこのメロディはこの楽器が担当、という感じで楽譜に楽器名を書き込んでいます。その楽器の特徴になるべく近い音を表現するためです。
基本的にソリストがスターなので、上手く陰で支えつつ、間奏は思いきり華やかに弾くようにしています。

ソナタ 伴奏度 10%
ヴァイオリンソナタ等と記載されている器楽ソナタは、原訳が「ヴァイオリンとピアノのためのソナタ」だったりすることが非常に多いです。つまり、音楽的には全く対等です。ピアノソナタでもある、という認識で練習します。もちろん音を減らしたりは絶対NGで、譜面どおりに弾きます。リハーサルの時も「わたしについてきて」的ではなく、お互い歩み寄って音楽を作り上げるのが大切だと思っています。

小品 伴奏度 70%
8月に演奏するヴィタリーの「シャコンヌ」もそうですが、アンコール曲で使われるような短い華やかな曲の場合、やはりヴァイオリニストは「ソリスト」です。スターに仕立て上げます。間違ってもヴァイオリンの音に被ったり目立ったりしてはNGですが、かといって蚊の泣くような音量でもソリストが弾きにくいので、音量は大事です。自分がメロディを弾いているような気になって、思いきり曲にのめり込みます。
小品、特にショーピースは、限られた短い時間の中でソリストが自由に表現することが多いので、簡単なピアノ譜でも合わせるのは難しいです。小品は一番「伴奏者のセンス」が問われるのではないかとも思います。

【番外編】 歌の伴奏 伴奏度90%
歌の人はほとんどピアノを聴いていません(笑)というと大げさですが、原因としては、レッスンでのお世辞にも上手とはいえない歌の先生の伴奏に慣れてしまっているからでしょうか。でも上手な歌手
は、ピアノもきちんと聴いています。歌の伴奏譜は、20世紀以降の歌曲を除けば、譜読みは楽です。でもその分、音やリズムへの柔軟性、感情移入の共有、伊語や独語など外国語の知識や、オペラの内容など、多くの知識が必要になってきます。

もちろん例外もありますが、アンサンブルピアニストは、形態によって上手く自分の立ち位置を決めていけたら良いのだと思います。

Salt

昨日は新丸の内ビルにあるオーストラリア料理「SALT」へ行ってきました。
オーストラリアというと、今や移民を積極的に受け入れていて様々な文化がミックスされているイメージです。当然料理も「融合」が一つのテーマになるといえましょう。フレンチをベースにしたシェフの独創的な「ボーダーレス料理」に大満足でした。

新丸ビルは規模も大きすぎず、落ち着いた雰囲気で好きです。特に7階は個性的なお店が集まっている上に気持ちいいテラスデッキがあるので、爽やかな今の時期には最高ではないでしょうか♪♪

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コンサート出演情報

  • ♪サロンコンサート
    ☆4月30日(日) 15:00
    共演:北村 貴子(オーボエ)、北村 一平(コントラバス)
    カフェ・ターブル・ビジュー(湘南台)
    お茶ケーキ付 2000円
    ご予約 Tel.0466-46-0121
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