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2006年7月

シカゴで夏休み

本当の夏休みがシカゴで始まりました!
やっぱりオヘア空港に降り立つとほっとするというか、国に帰った気分になります。
ところで帰りのプロペラ機は揺れました。5回ぐらい死ぬかと思った・・。
セスナとか乗りなれている人にはなんてことないのかもしれませんが、閉所恐怖症にとっては苦痛の時間です。パラシュートの方がまだましかも・・・!

でも、バスにしなくて良かったです。というのも、バスで来たルームメイトに聞いたところでは、バスというより小さなライトバンで定員いっぱいに詰め込まれ、崖っぷちのガタガタ山道を5時間揺られて相当苦痛だったようで・・・。バスは安くてプロペラ機に比べれば怖くないかもしれないけど、これから行かれる方へ。私も飛行機をオススメします!


デンバーに着いてやっと一息ランチ、大好きなTacosを食べました。デンバー発シカゴ行きの便が遅れてたけど、シカゴに住む駐在員の日本人の方とお友達になり、しばし日本話で盛り上がりました。ちなみにアメリカの国内線の時刻表は日本のバス並みで、かなりアバウトですよ。

そしてシカゴでは親友Sara一家のおうちにお世話になっています。Saraは大学卒業と同時に結婚し、かわいい二人の子供のママでもあります。彼女の住むRockfordは、シカゴからちょっと離れた田舎町です。
毎日子供たちと遊びながら癒されてます。

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おとぎ話に出てくるようなSaraのお家です。

さよならアスペン

とうとうアスペンを飛び立つ日が来ました。
本当に密度の濃い5週間で、日本では到底習えないことばかりでした。毎日毎日が貴重な経験と勉強でした。アスペンの土地も、何もなくて不便なこともあったけど、素晴らしい環境でした。ここで学んだことを持ち帰って、生かせたらいいな、と思います。
さよなら、アスペン・・。

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アスペンのかわいい空港




これからシカゴで1週間のバカンスです!

最後の本番

アスペンで舞台に立つ最後は、自分のソロでした。Spotlight Concertといって、オーディションを通過した人に地域の場で演奏するチャンスが与えられるコンサートです。ダウンタウンに程近い古い教会で弾きました。演奏終了後は、見に来てくれたレイコさんと「お疲れ様会・お別れ会」を兼ねて、近くのイタリアンで美味しいランチを頂きました。

家に帰って、スーツケースに荷造り。その後最後のレッスンと、夜は週1のスタジオクラス(門下発表会)。リタ先生の温かく面倒見のよい人柄で、いつも和やかな雰囲気のスタジオクラスでした。門下生も伴奏者としても人としても魅力的な人ばかりでした。
リタ先生:「ピアノ伴奏者に一番必要なのはFlexibilityだ」 名言です。

Img_0492 リタ先生と門下生と





夜は、レイコさんがわたしのために「Farewell Party」を部屋で開いてくれました。忘れられない、仲間と過ごす最後のアスペンの夜になりました。

第5週

いよいよ最後の週になってしまいました。長いようで、短い5週間です。
コンクール伴奏も終わって一段落して残りのアスペンを楽しもうを思っていたところに、思わぬソロの本番が出来てしまい、練習に励んでいます。デュティユーのソナタは30回以上は本番で弾いている馴染みの曲なんですが、毎回違う発見があります。
わたしの周りでは半分のセッションで帰る人がわたししかいないため、一人でお土産買ったり散策したりしてます。最近は夕立も多くなってきました。

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素晴らしい虹に遭遇




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野趣あふれる練習室への橋



大学院時代の恩師であるElizabeth Buccheri先生が稽古ピアニストを務める音楽祭後半のオペラ演目、Ned Rorem作”Our Town”の稽古場(先生の別荘にて)を見学させてもらいました。
なんでもアメリカ中西部初演とのこと。(細かい・・・) それはそうとして、現代調の複雑なリズムや音程なのに、先生は上手にオケパートをピアノでこなしながら、いない人のパートを歌い弾き。それもドラえもんのようなドラ声なのに歌手よりも音程が合ってるのです!歌手にも的確なコーチングをしていました。
わたし自身
コレペティ志向はないとはいえ、その多彩さ・難しさに圧倒されました。手書きのような譜面でまだ録音も存在しないオペラなのに!
先生の、
”See, Yuko? I'm faking the notes!”(ピアノパートの音符をうまくごまかしてるのわかる?)
というセリフが印象的でした。

念願のSushiへ!

週1回のレッスンでは、最近ソロもやっています。デュティユーのソナタを持っていきましたが、日本ではお馴染みのこの曲もアメリカではまだあまり弾かれないらしく、多くの人に知って欲しいということで勝手に先生がオーディションに応募してしまいました。。というわけで、最終週にソロを人前で弾くことに。これはちょっと想定外でしたが、楽しみです。

それでも、嬉しかったのは念願の日本食の外食です。レイコさん、アリスンと3人でアスペン随一の高級お寿司屋さん、「Taka Sushi」に行くことに!!そろそろカフェテリアの食事に拒否反応が出始めた時期に、ここは一つ散財することにしました。Spicy Tuna Roll、Negi Hama、そしてAgedashi Tofuを注文。実はこのNegi Hama、昔お寿司が食べれなかった頃に唯一食べれたもので、ねぎトロならぬ「ねぎハマチ」のことなんです。こっちでは巻き物の定番の一つです。アメリカのハマチは天然物で、とても美味しいのです。
しかし、今アメリカで日本食のブームがすごいことになってます!ヘルシー食としてだけでなく、高級料理としても大人気。アスペンの観光客にも人気です。ここでも途中、隣の成金風(?)中年カップルが、「玄米で寿司はできないか」ときいていて、その面白い発想に思わず3人で苦笑してしまいました。

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レイコさん(左)、わたし、アリスン(右)

オペラ「椿姫」

コンクールも佳境に入り、ファゴット協の本選。またもや多くの反省点はあるけど、でも少しずつコツが分かってきた気がします。

最近はシカゴ出身で日本人とアメリカ人のハーフのアリスンと親しくなり、メゾソプラノの彼女と日本歌曲の合わせをしています。日本歌曲初挑戦の彼女。6月のコンサートでやった譜面をそのまま持ってきた、「からたちの花」「鐘がなります」「中国地方の子守唄」「ひぐらし」「ふるさとの」などを合わせました。日本語があまり読めない彼女ですが、歌った時に不思議と日本人の面が表れたような気がして、興味深かったです。本人も日本歌曲の旋律の深さに感動していました。

後半は、オペラ研究所の今年の演目、「椿姫」のドレスリハーサルにもぐりこむことができました(アリスンのつてで)!本番さながらの演奏で、本当に感動。主役の歌手の演技が抜群で、かわいらしい古風なオペラハウスの雰囲気と調和し、最高でした。
4幕ではほとんど涙が止まらず・・。アスペンオペラ研究所、声はもちろん演技に余念がありませんでした。本番は満席らしいですが、もう一度感動したいので、頑張ってもぐりこむ予定です。

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1890年代から色々な演目を上演してきた
Wheeler Opera House




第4週

留学中にも一度も風邪を引かなかったのに、ここに来て風邪を引いてしまいました。
実はルームメイトが引いていて、病院まで同行したのに、本人が薬を飲むのをやめてしまい、1週間以上同じ部屋でゴホゴホしていたのです。うつらないわけがない・・・。
そういうわけで、今度は自分が病院に行き、薬をもらってきました。
日本人ルームメイトのレイコさんは、わたしのために買出ししてくれたり外から連絡入れてくれたりと、まるで母親のようにしてくれて、身にしみました。

回復したら、再び伴奏セミナー。いよいよ、”The Big Three”といわれるFranck、Faure、Straussの3大ヴァイオリンソナタの解説。シュトラウスは、ムカツクほどピアノパートが難しいので、とにかくペダルなしで指を鍵盤の近くに置いて練習。目を閉じて練習するのもいいとのこと。たまにひどいエディターがいるので(リタ先生はそれをとりあえず「ボブ」と呼んでいました)、楽譜選びにも注意!です。
フォーレは難しいのにppだったりと、これまた一筋縄ではいきません。分散和音が多いので、和音をいっぺんに弾く練習をします。
フランクは9度以上の音程が多いので、アルペジオにせず、2回に分けて弾くときれいです。
あとは、ショーソン「Poeme」のトレモロのごまかし方や、バルトークヴァイオリンソナタ1番の譜読み方法、譜面を上手にめくる方法など、小技の講義でした。面白すぎ!

ピアノ以外の学生たちは・・

アンサンブルピアノプログラムのことばかり書いていますが、他の楽器仲間の生活はどんなものなのでしょうか。
この音楽祭の特徴は、オーケストラが5つもあることなんです。アスペンに到着するとまずオーディションが行われ、オーケストラに振り分けられるんです。5つのオーケストラにはどんな違いがあるのか??レベル等詳しいことは分からないのですが、分かる範囲で言うと以下のような感じです。

1☆The American Academy of Conducting at Aspen Orchestra
音楽監督David Zinmanが自ら手がける、若い指揮者を養成するためのオーケストラ。さっきまで弾いていた人がいきなり指揮者になったりします。
2☆The Aspen Chamber Symphony
アスペン室内交響楽団といったところでしょうか。先生と生徒混合で構成されており、招聘ソリスト等と共演できるオーケストラ。
3☆The Aspen Concert Orchestra
大編成のオーケストラで、主に学生から成っています。
4☆The Aspen Festival Orchestra
大編成のオーケストラで、先生と生徒の混合です(首席が先生とか)。有名指揮者、招聘ソリストと共演する機会が多いオーケストラといえます。
5☆Sinfonia
アスペンコンサートオーケストラと同様、スタンダードなオーケストラ・レパートリーが多く、またオペラを担当する小編成のオーケストラ。10代の学生や1年目の人が多い印象です。

コンサート数はすごいものです。ホールは野外テントと室内ホールがあり、朝から晩まで毎日コンサートです。コンサートは世界的なアーティストから、アスペン学生、混合など、出演者もさまざまです。特に9週間全額奨学金の学生は、Facultyとの室内楽公演などがあるようです。地元ラジオ出演している子もいました。
コンクールも全楽器部門あって、優勝者はオーケストラと共演できます。課題曲は毎年違うようですが、今年はモーツァルト・イヤーなので、木管部門はたまたまオール・モーツァルトでした。
それらのコンクールの各部門の伴奏という大事なお仕事も、もちろん
我々Collaborative pianstsが務めます。でも分担制ではなく、各部門のレパートリーを多く準備していれば(知っていれば)、それだけ依頼が増えます。
ルームメイトのヘジンもオケの練習の合間に、コンクールに向けて猛練習中です。

伴奏漬け♪

ここのところ、リタ先生の紹介でセントルイス交響楽団のコンマス、デビッド・ヘイレン氏と共演する機会が出来ました。弾いたのはモーツァルトヴァイオリンコンチェルトNo.4のピアノ・リダクション。モーツァルトとはいえ、譜読みは2、3日しかなかったので、伴奏セミナーの教えに従ってVnの音をよく聴き、大事な音だけ出して、自らも音楽を楽しみながら合わせたら何とか成功!「今度ソロリサイタルの伴奏もしてもらいたいよ!」とのお褒めの言葉が♪♪ (なんともお世辞上手なアメリカ人)
でも上手い人は無意識に伴奏者の音楽性に合わせて弾いてくれるのよね・・。


木管コンクール(オール・モーツァルト)の予選も近づいてきて、わたしはモーツァルトのフルート協とファゴット協を担当することに。(本当はオーボエ協がやりたかった・・)
会場がホールだったり部屋だったりと様々なので、ピアノの音量コントロールに苦心中です。

第3週

第3週目は、ハーフセッションの人々にとってはいよいよ中盤。アスペンでの生活もだいぶ慣れてきたところです。伴奏の仕事も先生経由や、ナンパ(?)などで、どんどん増えています。伴奏セミナーでは、短期間で譜読みする方法を伝授してもらっています。具体的な曲にスポットを当て、先生が全員分のスコアを用意してくれて、実際一人ピアノに座らせて(もしくは先生自身が弾きながら)解説します。セミナーのタイトルは、”Nasty Spots”(弾きにくい箇所)。
今週の曲は、ブラームスのVa/ClソナタOp.120-1の序盤の右手の弾き方とか(知る人ぞ知る、オクターブの難所)、ブラームスのVnソナタ3番、フォーレのVnイ長調、レスピーギのVnロ短調などの解説でした。

ソロばかりやってると全ての音を正確に丁寧に弾かなきゃいけないけれど、伴奏は全部正しく弾けても別に感謝されない。優先しなきゃいけないのは相手が欲しい音と、ちょうどいい音量なので、その角度で曲に取り組む必要があります。何も考えずにただただ譜読みしてると時間の無駄。短期間での譜読みが多いのだから、難しいところからはじめるのが鉄則だ、というようなことを学びました。

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寮の外はこんな景色

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コンサート出演情報

  • ♪サロンコンサート
    ☆4月30日(日) 15:00
    共演:北村 貴子(オーボエ)、北村 一平(コントラバス)
    カフェ・ターブル・ビジュー(湘南台)
    お茶ケーキ付 2000円
    ご予約 Tel.0466-46-0121
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